京都府亀岡市は18日、「プラごみゼロ」クーポンキャンペーンを始めた。新型コロナで苦しむ市内飲食店を支援する。
- 「プラごみゼロ」クーポンキャンペーンとは
亀岡市では、コロナによる打撃を受けた飲食店の支援を目的に、「出前でうちメシ応援キャンペーン」として、テイクアウトやデリバリーで使えるクーポン付きチラシを市内全世帯に配布しています。本キャンペーンと連携し、地域経済の活性化とエコの両立を目指そうと始めたのが「プラごみゼロ」クーポンキャンペーンです。
市民がテイクアウトやデリバリーを利用する際に、エコバッグや容器を持参したり、お箸やスプーンを辞退するとプラごみゼロシールがもらえます。(一度に複数枚もらうこともできます)このシールを5枚以上集めると、1枚につき10円分のクーポンとして利用可能。店舗にとってはプラスチック製容器・持ち帰り袋の削減につながり、消費者にとっても割引が受けられるお得な制度になっています。対象店舗は、「出前でうちメシ応援キャンペーン」登録店舗の中から協力を募り、賛同いただいた店舗です。(5月15日現在 91店舗)
【シール配布期間】6月30日まで
【クーポン使用期間】7月31日まで
【「プラごみゼロ」クーポンキャンペーンページ】https://www.city.kameoka.kyoto.jp/kankyousoumu/kurashi/puragomi.html
- 「プラごみゼロ宣言」のまち亀岡
2018年12月、亀岡市と亀岡市議会は「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を発表。市内中心部を流れる保津川から地球規模の問題となっている海洋プラスチック汚染を一連のものと考え、使い捨てプラスチックごみの削減に市をあげて取り組むことを決めました。そのためには、自然環境の保全と地域経済の活性化を切り離して考えるのではなく、一体的に捉え、持続可能なまちづくりを進める必要があります。今回のクーポンキャンペーンもその取り組みの一つとして行うものです。
今年3月に可決された「亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例」は、プラスチック製レジ袋の提供が有償無償問わず禁止する全国初の条例です。2021年1月からの条例施行については、事業者から賛否の意見があるのも事実ですが、このテイクアウトやデリバリーでの使い捨てプラスチックを削減しようという声は民間事業者から上がったものです。ふるさとの川を守り、そして世界規模の海洋問題の解決につなげる、人々の輪は着実に広がっています。
亀岡市では引き続き、賛成・反対の多様な意見をいただきながら、支援策の検討や啓発活動、民間企業との連携強化に取り組んでまいります。
環境先進都市の実現に向けて、コロナに負けず、亀岡の挑戦は続きます。
【かめおかプラスチックごみゼロ宣言特集ページ】https://www.city.kameoka.kyoto.jp/kankyousoumu/plasticzero.html