船宿「晴海屋」では外国語接客 増加する外国人客にも対応
東京は今、屋形船での観光が盛んだ。都内にはさまざまな観光地があるが、夜の観光が不足している。その中で、昼夜問わず日本の伝統・文化や和食、自然が一度に楽しめる屋形船が注目されている。
屋形船を保有する船宿は、東京だけでも約60あるといわれ、日本全国でも屋形船を使用した観光が盛んになっている。船に乗りながら景色や食が楽しめるほか、船内では、獅子舞や芸者による舞踏、落語、モノマネショーなど、さまざまなイベントが行われている。
数ある船宿の中で、注目されているのが「晴海屋」。保有する屋形船6船は全船掘りごたつ、スカイデッキ付きで、個人客から団体客にまで好評だ。東京7カ所から乗り合い船や貸し切り船を出船し、浅草、お台場、東京ディズニーランドなどを海上から楽しめる。
2016年には、定員144人の日本最大級の屋形船「白鷺」を就航。客室には厳選したナラの無垢材を使用するほか、天井高は2メートルあり、外国人など身長が高い客にも対応している。トイレは4室設け、大理石をふんだんに使用するなど豪華な装いだ。
料理は、キスやアナゴなど毎朝築地から仕入れる新鮮な魚介を使用し、天ぷらは船内で揚げて提供している。外国人客向けにバイリンガル対応(英語、中国語、韓国語)もしている。
「国内のお客さまはもちろん、外国人客も急増している」と晴海屋担当者。
これからのシーズン、紅葉、冬のイルミネーションなどと一緒に、東京で屋形船での観光も楽しんでみてほしい。
晴海屋・ふりそで御膳(春~秋〈写真は、刺し身個人盛り〉、1万円〈税別〉)
日本最大級屋形船「白鷺」