仙台うみの杜水族館では、ホタルの特別展示「ホタルの杜」を28日まで開催している。
海と人、水と人との、新しいつながりを「うみだす」水族館『仙台うみの杜水族館』では、2020年6月13日(土)~6月28日(日)の期間、ホタルの特別展示「ホタルの杜」を開催いたします。
- ホタルの杜
特別展示「ホタルの杜」は、照明を落とした展示水槽内をのぞき穴から観察できる展示で、ほのかに光る美しいホタルの姿をご鑑賞いただけます。展示するホタルは、当館で繁殖したゲンジボタルとヘイケボタルの2種類で、常時20~30匹展示いたします。また、ホタルの幼虫と、幼虫が主食とするカワニナの生体展示や、生態解説・繁殖の取り組みのパネル展示も行います。
【ゲンジボタル】
体長約15mm。日本固有種で一般的なホタル。水がきれいな川などに生息し、幼虫はエサとなるカワニナを捕食して成長します。
【ヘイケボタル】
ゲンジボタルよりもやや小型のホタル。水田や湿地などにも生息し、幼虫は雑食性でカワニナ以外の水生生物も捕食します。
【特別展示 ホタルの杜】 期 間 : 6月13日(土)~6月28日(日) 場 所 : 1階 親潮ギャラリー |
旧マリンピア松島水族館から続くホタル展示の取り組み
2015年5月に閉館した「マリンピア松島水族館」では、2012年から2014年まで毎年ホタル展示を実施していました。これは、当時の飼育スタッフが泉ヶ岳で見たホタルの風景に感動し、お客さまへ伝えたいという想いから始めたものでした。
ホタル展示は、自然界から成虫を採集して展示するわけではなく、幼虫から飼育していく必要があるため、容易ではありません。2012年は採集個体を15日間展示することができましたが、繁殖個体を成虫に成長させることはできませんでした。
2013年も繁殖個体を展示させることには至らず、2014年になって初めて繁殖個体を展示することに成功し、約28日間に亘って展示いたしました。「マリンピア松島水族館」閉館後、一度途絶えたホタル展示への取り組みですが、2019年に復活し、仙台うみの杜水族館として今回で2回目の特別展示となります。