令和トラベルは6月28日、22・5億円の資金調達を行ったことを発表した。国内の旅行系スタートアップ企業では過去最高の資金調達額。海外旅行予約アプリの構築や、採用の強化を図る。また、同日にティザーサイトをオープンし、優先登録の受け付けを始めた。
資金調達は、(1)DX化への投資(2)採用への投資(3)マーケティングへの投資―を目的に実施。DX化への投資では、今夏でのサービスの発表を目指し、次世代の「あたりまえ」となるようなプロダクトの構築を図る。
採用への投資では、プロダクト開発を第一優先に、エンジニアファーストな環境づくりのために設備や採用に投資する。高い技術や大胆な挑戦意欲を持ち、プロダクトづくりを推進できるエンジニアやプロダクトマネジャーなどの採用活動を加速する。マーケティングへの投資では、コロナ収束後の海外旅行マーケットの回復に合わせてプロモーションや販促キャンペーンなどカスタマーバリューに振り切り投資を行う。
資金(第三者割当増資)の調達先は、シードラウンドでベンチャーキャピタルであるジャフコグループ、ANRI、グローバル・ブレイン、千葉道場ファンド、アカツキ「Heart Driven Fund」、重松路威氏、竹内真氏、ならびにエンジェル投資家として高橋祥子氏、西川順氏、本田圭佑氏。
同社は、今年4月5日に海外旅行のDTA(デジタルトラベルエージェンシー)として創業し、第1種旅行業免許を取得している。同社の篠塚孝哉社長は「旅行、観光業界には課題も多くあるが、反対に大きなチャンスも存在している。今後の海外旅行マーケットの回復を見据えて、スピード感ある事業展開を行う」と話す。