企業の節電意識、2割が10%以上削減


 帝国データバンクはこのほど、夏季の電力使用量削減に関する企業の意識調査を行った。この夏、節電を実施するとした企業は回答全体の7割に達し、約2割が電力使用量を10%以上削減するとした。具体的な節電内容は、空調温度の設定変更や、LED照明の導入、営業時間の短縮を挙げる声が多かった。

 今夏に節電を実施する(予定、検討を含む)企業は回答1万589社中、7504社で、全体の70.9%。一方、実施しない(同)企業は1395社、同13.2%だった。実施するとした企業は全国10地域すべてで6割を超え、節電のムーブメントが全国的に拡大している。

 節電を実施する企業に電力使用の削減量を聞いたところ、猛暑だった2010年と比べて10%未満が40.3%と最も多かった。このほか、10%以上15%未満が14.9%、15%以上25%未満が3.7%、25%以上が0.8%。10%以上の削減を考えている企業が19.5%に及んでいる。

 昨年、計画停電を経験した南関東は78.4%が節電を予定。また10%以上の削減を見込む企業が28.3%で、10地域中で最も高かった。

 節電を行うとした企業に具体的な内容を聞いたところ(複数回答)、「空調などの温度設定の見直し」が92.5%と、ほとんどの企業が挙げた。

 次いで、「消費電力の少ない製品.設備の導入(LEDなど)」38.0%、「稼働.営業時間の短縮」11.0%、「夏季休暇の増加」6.8%、「電力需要の少ない曜日に操業」3.5%、「自家発電の設置または増加」3.4%、「サマータイムの導入」3.4%、「電力需要の少ない夜間操業の増加」3.2%など。

 ほかに「自販機の撤去などで待機電力を削減」「照明などを間引き、温水便座の停止、LED照明など、少しでも節電を心がけている」「電力使用量デマンド装置を設置して、毎日管理している」などがあった。

 節電をしない企業にしない理由も聞いたところ、「節電が不可能な設備.業態だから」が回答1395社中、401社、回答率28.7%と最も多かった。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第38回「にっぽんの温泉100選」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 1位草津、2位道後、3位下呂

2024年度「5つ星の宿」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第38回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2024年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月13日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒