静岡県の伊豆長岡温泉旅館協同組合(渡辺久芳組合長、40会員)は22日から、総額1千万円の宿泊割引券が抽選で1千人に当たる「定額給付券キャンペーン」を開始した。「景気後退下、落ち込む日本経済を活性化する一助になれば」と意気込む。
キャンペーンは5月末まで実施。券は組合加盟の旅館・ホテル33軒で、1万円分の宿泊割引券として使える。1回の宿泊で1枚のみ利用でき、大人2人以上の宿泊が条件となる。「旅行代理店などへの支払いには利用できない」としている。有効期間は7月いっぱい。
応募方法ははがきに住所、氏名、年齢、職業などを明記し、静岡県伊豆の国市古奈255、伊豆長岡温泉「定額給付券」係まで送る。ホームページからでも応募できる。締め切りは3、4、5月の各末日で、それぞれ当選者を抽選する。
「100年に一度の経済危機と言われるが、こうした時こそユーモアのある地元活性化策が必要と考えた」と組合関係者は言う。宿泊客は年間90万人を超えていた時もあったが、現在では約50万人と大きくダウン。今回の給付券で話題を提供、宿泊客増加へつなげる狙いもある。
参加施設は次の通り。
あづまや▽あやめの宿▽井川館▽伊古奈荘▽石亭▽いづみ荘▽ゑびすや▽小川家▽かめや惠庵▽京急ホテル▽こだま荘▽古奈別荘▽小松家八の坊▽彩峰▽さかなや▽三渓園▽ホテルサンバレー▽サンバレー富士見▽三楽荘さかや▽正平荘▽すみよし館▽大観荘▽ホテル天坊▽ときわ旅館▽南山荘▽ニュー八景園▽はなぶさ▽姫の湯荘▽二葉旅館▽山田家▽楽山やすだ▽ゆもとや▽吉春
富士山をバックに給付券を披露する女将さん