空港新エリアが本格始動
住友不動産(東京都新宿区)は10月6日、2020年4月開業予定だった東京・羽田空港第3ターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」を、来年1月に全面開業すると発表した。中核となるホテルは空港内のホテルとして日本最大の1717室を有し、12月21日に開業を予定している。政府による入国者数制限の上限撤廃に合わせ、羽田空港の新エリアが本格始動する。
同社は、水際対策の緩和や円安などの国内の諸事情を勘案し、外国人観光客の増加が期待できるなどの背景から開業を決定した。同空港跡地第2ゾーン開発として建設した今回の複合施設は12階建て、敷地面積は4万8千平方メートルにおよぶ。最寄り駅は京浜急行と東京モノレールの羽田空港第3ターミナル駅で、450台超が収容可能な駐車場を併設する。
12月21日にはラグジュアリーホテル「ヴィラフォンテーヌプレミア羽田空港」(160室)、ハイグレードホテル「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港」(1557室)、展望天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」、イベントホールとして利用可能な「ベルサール羽田空港」のほか、レストランなどを開業する。
住友不動産ヴィラフォンテーヌの桝井俊幸社長は、「当面の利用者は国内が中心と見込んでいるが、円安が進み、国際線の増便などによりインバウンドの比率は増えると期待している」と述べた。
羽田エアポートガーデン