静岡県伊豆市は4月1日から1年間、「修善寺温泉開湯1200年祭」を開く。温泉湧出にまつわる弘法大師の故事にちなみ、親を思う子の心「孝心」をテーマに、親孝行キャンペーンや四季を通じたさまざまなイベントを展開する。豊かな自然、歴史ある温泉街の魅力をPRし、集客増を狙う。
初日の4月1日は、修善寺境内や温泉街でオープニングイベントを開催。伊豆市名物の天城連峰太鼓の演奏やもち撒き、物産展などの催しのほか、外湯・筥の湯を無料開放する。
親孝行キャンペーンは、孝心にちなんだ宿泊プラン。来年3月末まで。親子で修善寺温泉に宿泊する場合、平日に1室4人以上の利用で、両親が2人合わせて100歳以上であれば、両親の料金が半額になるというもの。旅館協同組合加盟の23軒が参加している。
修善寺温泉は、1200年前の大同2(807)年、弘法大使が修善寺を開基した際、川の水で病気の父の体を洗う少年の姿に心を打たれ、「独鈷杵」(仏具)で岩を打ち、温泉を湧出させたのが発祥と伝えられている。