源泉総数は大分県がトップ
環境省は6日までに、2020年度の「温泉利用状況」をまとめた。それによると、21年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で2934カ所となり、前年同月時点と比べ37カ所減っていることが分かった。源泉総数は大分県が5102カ所と断トツの多さを誇っている。
源泉総数は2万7969カ所で、前年度と変わらず。総数のうち、利用源泉数は1万7085カ所。内訳は自噴が4056カ所、動力は1万3029カ所。自噴、動力とも減っており、特に動力は85カ所減と多い。
一方、未利用源泉数は1万884カ所で、うち自噴は3707カ所、動力が7177カ所となり、自噴の増加(82カ所増)が目立つ。
温度別源泉数をみると、最も多いのは42度以上で1万2884カ所。25度以上42度未満は6894カ所、25度未満は4140カ所。水蒸気ガスは1065カ所となっている。
湧出量は自噴が毎分68万414リットル、動力は185万3675リットル。自噴、動力とも増えており、自噴は1万2865リットルと増加が目立つ。
宿泊施設数は126軒減の1万2924軒、延べ宿泊利用人員は約5千万人減の7659万3千人だった。新型コロナウイルスの感染を避けるため、外出を控える人が多かった影響とみられる。国民保養温泉地の宿泊利用人員も同様で、約400万人減の約569万人となっている。このほか、温泉利用の公衆浴場数は113軒減の7868軒だった。
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