観光庁統計に見る宿泊旅行の動向
国の財政支援による観光需要喚起策「全国旅行支援」のスタートと、水際措置の大幅緩和で、苦境が続いた観光産業に明るい兆しが見え始めた。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、全国の宿泊施設における外国人を含む延べ宿泊者数は、2019年に5億9592万人泊だったが、コロナ禍を受けて、20年は3億3165万人泊、21年は3億1777万人泊に減少した。22年3月以降は下げ幅が縮まりつつあるが、10月以降の本格的な需要回復が期待されている。コロナ以降の延べ宿泊者数の推移をデータで振り返る。
コロナ前の19年の延べ宿泊者数は18年比10.8%増の5億9592万人泊で、ゴールデンウイーク10連休、過去最多の訪日外国人旅行者数などを背景に、現行の調査手法になった10年以降の最高値を記録した。
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