全国旅行業協会(ANTA)は、7月22日から始まった「Go To トラベル事業」の期間に出発する旅行によって新型コロナウイルス感染症の陽性が診断された場合、旅行参加者への見舞金を会員に支払う制度を設けた。旅行に安心して参加できるようにし、国内旅行需要の回復を目指す。
Go To トラベル事業での旅行で万一、新型コロナに感染した場合の補償などに関する問い合わせが会員から多数寄せられていたことから、全旅協見舞金制度を期間限定で改定し、「新型コロナ診断見舞金」を創設した。
全旅協旅行災害補償制度(国内)に加入した国内旅行で、旅行出発日が7月22日以降のものが対象。感染した旅行客や添乗員などが旅行中、または終了後30日以内にPCR検査などで新型コロナ陽性と診断された場合、対象者1人につき10万円、1旅行100万円を限度にANTAから会員に支払われる。
支払い要件として、旅行業者はGo To トラベル事業の参加条件を満たす感染拡大防止対策を講じること。旅行者は、旅行参加時に観光庁が定める検温などの体調チェックに協力し、旅行者視点での感染防止のための留意点「新しい旅のエチケット」を実施すること。
感染ルートが当該旅行以外と明確に診断された場合は支払われない。