全国旅行業協会、学生がつくる東京都の着地型旅行プランコンテスト作品募集中


愛知大会での表彰式

「第19回国内観光活性化フォーラムin東京」関連事業

 全国旅行業協会(ANTA、会長=二階俊博衆議院議員)では、来年1月28日に東京で開催する「第19回 国内観光活性化フォーラムin東京」の事業の一環として、東京都内に在住する、または所在する学校に在籍する高校生以上の学生を対象に「学生がつくる東京都の着地型旅行プランコンテスト」の企画作品を募集している。締め切りは9月2日まで。募集要項と過去3年間の最優秀賞プランを紹介する。

 国内旅行需要が急速に回復する中、地域のさらなる活性化に向けて、地元を誇りに感じている人たちが、そこに楽しみに来てくれる人たちのために、地域の観光資源を見つめなおし、再発見した新たな魅力を旅行商品として企画する「着地型旅行(地旅)」の推進が求められている。

 募集内容は、若者ならではの自由で斬新な発想により、東京都内における、歴史・文化、産業・工芸、食、自然、祭り・伝承行事、癒しなどの観光素材、観光スポットをテーマとした着地型旅行商品の企画案。令和6年度(令和6年4月~令和7年3月)に実施することを想定した、実現性があるもの。必ずしも若者向けとする必要はない。旅行日程は、日帰りから最長3泊4日まで。
応募資格は、東京都内に在住する、または所在する学校(高等学校、大学・短期大学・大学院、高等専修学校、専門学校など)に在籍する高校生以上の学生(個人、グループとも可)。

 優秀な作品に対しては、表彰状に加えて、副賞として最優秀賞(1組)に5万円のギフト券、優秀賞(2組)に3万円のギフト券、特別賞(3組)に5万円のギフト券を贈呈。来年1月の国内観光活性化フォーラムin東京の会場で表彰式を行う。

 募集に関する詳細は、全国旅行業協会のホームページ、または、本部事務局経営調査部学生旅行プランコンテストTEL03(6277)8310まで。

愛知大会での表彰式

 

第18回受賞作品

第18回 国内観光活性化フォーラムinあいち関連事業

 「花と触れ合うリフレッシュ旅」として、愛知県にある「観光資源」と愛知が生産量全国1位を誇る「花」を掛け合わせ、花の成長から、花の取引、花が実際に使用されているところまでの一連の流れを1泊2日で学び、愛知県の名産品である花や、伝統工芸体験を楽しんでもらえるようなプランとなっている。

■エリア:南知多町、常滑市、豊明市、豊橋市、田原市

■旅行日程:1泊2日

■ポイント
(1)「花づくしの1泊2日」 花の魅力を花畑といった景観を楽しむ自然型観光だけではなく、「体験」「見学」「食事」「宿泊」など多方面で、随所に「花」を感じてもらうツアー行程となっている。

(2)「花の王国の認知度向上とフラワーロスの削減」 花の生産量全国1位の愛知県の強みと、「観光」を掛け合わせて、花の王国の認知度向上と花の魅力を伝えることで、「フラワーロス」の削減につなげる。ロスに着目することで、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」の取り組みに関連し、フードロスなど幅広い「ロス」問題に理解、意識してもらうきっかけづくりになる。

■ツアー行程
●1日目
(1)南知多町の「観光農園花ひろば」を訪れ、四季折々の花を楽しむ。
(2)古民家スペースiwanoに併設されている「まわるカフェ」で昼食(店内家具すべてが再利用からなるもので構成されており、SDGsの取り組みを行っている)。
(3)「TOKONAME STORE」で愛知県の地場産業である「常滑焼」の陶芸体験。
(4)常滑市のカフェ「ケディバシュカン」でドライフラワーに囲まれ休憩。生花以外の花の良さを感じる。
(5)12種類の花をコンセプトとした客室の「ホテルウィングインターナショナルセレクト名古屋栄」で宿泊。

●2日目
(1)鉢花の取引が日本一を誇る市場である「愛知豊明花き地方卸売市場」に訪れて、花の取引を見学。
(2)豊橋市の「十勝庵」でエディブルフラワーを使用した「豊橋カレーうどん」を食べる。
(3)「のんほいパーク」で花を含めた幅広い植物を楽しみ、生産量全国1位を誇る田原市にある観葉植物を販売する。
(4)「あかばねロコステーション」に移動。
(5)「Hana・花」に訪れ、ツアーで花に興味を持った人たちがすぐに購入できるようにする。

第18回 国内観光活性化フォーラムinやまがた関連事業

 SDGsを取り入れた観光振興を目指し、「協働」「新たな出会い」「自然」をポイントに、地域の人とコミュニケーションを取りながら小国町の魅力、自然、食文化を都会に住む人たちと一緒に体験するプランとなっている。

■エリア:小国町

■想定時期:6~7月頃

■旅行日程:2泊3日

■ポイント
(1)「協働」
住民と都会の人と移住者、全ての人が新しい気づきや、気づかなかったことを共にシェアし、良い街作り、良い旅につなぐことができる。

(2)「新たな出会い」
知らなかった場所、街、住民、自然の良さを知り、新しいこと、物、人に出会ってほしい。

(3)「自然」
自然の豊かさ、陸の豊かさを実感できる。

■ツアー行程
●1日目
(1)小国町の移住者同士や移住者と地域の人をつなぐ「つむぐマルシェ」に参加。移住者と地域の人と一緒に「わらびのあくぬき」を体験。移住者と地域の人と都会の人とコミュニケーションを取る。
(2)宿泊は森の中でグランピング。地元食材と焚火を使ったBBQ。

●2日目
(1)五味沢つり橋(朝日連峰の里山をトレッキング)
(2)荒川で川遊び(カジカとり)
(3)タ食は山菜アツアツ天ぷら(前日あく抜きしたわらびを食べる)
(4)「りふれ」の温泉に入る(5)「りふれ」のホテルに宿泊

●3日目
(1)心が癒されるオゾンいっぱいの森林セラピー「温身平」を散策。五感で自然を感じる。
(2)昼食セラピー弁当を食べる。
(3)小玉川の飯豊温泉で温泉に入ってもらって心を癒す。

第18回 国内観光活性化フォーラムinやまなし関連事業

 気の合う友だち同士が思い出の1ページを作れるように「超インスタ映えスポット」を巡るツアー。2019年にユネスコ会議で認定された「甲武信ユネスコエコパーク」や、パワースポットで有名な「金櫻神社」を訪れるなど、自然美と山岳信仰の歴史を学ぶことができる企画となっている。

■エリア:甲府市、山梨市、甲州市

■想定時期:10~11月頃

■旅行日程:1泊2日

■ツアー行程
●1日目のポイント
・奥昇仙峡の板敷渓谷は、地元の知る人が少ない、手つかずの絶景と紅葉が楽しめる。 川砂をよく見ると水晶が混ざっているとのこと。
・トレッキング後は、昇仙峡にある「カフェテロワール」で、オーナーセンスが光る地産地消の洋食とスイーツを提供する。
・金櫻神社は、金峰山信仰の要衝中の要衝。お守りの中には火の玉、水の玉といわれる水晶が入っている。
・岩下温泉旅館は、1300年前に神の湯として生まれた名湯。料理は、若女将こだわりの山梨の旬の料理。かわいい「温泉ねこ」でも有名だ。

●2日目のポイント
・恵林寺は、1330年に夢窓国師によって創建された名刹。その住職の指導のもと、30分程度の座禅体験をする。
・その後、門前の精進料理を食べて、健康と癒しを感じてもらう。
・西沢渓谷は、2019年に認定されたユネスコエコパーク内にある。「日本の滝百選」の滝が次々と続く。森林浴のリラックス効果が実証されているスポットとしても有名。この季節は、紅葉が見ごろで、絶景インスタ映えスポットとしても有名だ。

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