全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(JKK、岡本尚子会長=大阪府・不死王閣)は10月6、7日、静岡県熱海市の古屋旅館で今年度2回目の定例会議と勉強会を開いた。「観光立国戦略」などをテーマに4氏が講演。懇親会には熱海市の齊藤栄市長も出席し、同市の観光戦略などを語った。全旅連組合員の女性経営者ら約30人が出席した。
「会員に役立つ講座」として、JTB旅行事業本部観光戦略部長の加藤誠氏が「4千万人相互交流時代における観光立国戦略とシニアマーケットへの取り組み」と題して講演=写真。「旅行の3大目的である『見る、遊ぶ、食べる』に、新たに『体験する、交流する、深く学ぶ』を加えて企画力を付けていくこと、ミーイズム消費を意識し、ユニバーサルツーリズムに対応することが必要」などと説いた。
ダイヤモンド・ビッグ社広告・マーケティング事業本部インバウンド事業顧問の川端祥司氏は「外国人観光客誘客による地域活性とその戦略」と題して講演し、「国により要望、宿泊スタイルが違い、それに基づいた受け入れ側の戦略がなければいけない」などと述べた。
全旅連青年部員で古屋旅館専務の内田宗一郎氏は「楽天問題・古屋旅館について」、JKK会員の行燈旅館(東京都)の石井敏子氏は「クレジット精算について」をそれぞれ講演した。
JKKは全国の旅館・ホテルの女性経営者の組織。会員数は約50人。