全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(JKK、清水美枝会長=埼玉県・小さなホテルセラヴィ)は14日、東京の全国旅館会館で22年度総会を開き、4つの委員会活動や、会員の拡大運動を継続推進するなど、今年度事業計画を承認した。
委員会は会員の参加意識を高めることなどを狙いに昨年度から立ち上げ。「総務財務」「広報IT」「エリアスタディー」「研修」の各委員会で構成。広報IT委員会はホームページなどでの会の情報発信、エリアスタディー委員会は地域の活性化活動や元気な宿の研究、研修委員会はセミナーの設営、総務財務委員会は総会、役員会の設営などを行っている。
会では会員の拡大運動を引き続き行い、47都道府県すべてから会員の輩出を目指す。現在の会員数は49人で、25道府県から会員を輩出している。
就任2年目を迎える清水会長は「会長就任時の所信で『元気・勇気・信頼・団結』を活動テーマに挙げたが、会員同士の信頼関係がさらに深まっていると実感している。(会員の)施設の規模は違っても、目指すところは同じ。今期はより強い組織の絆づくりを目指したい」とあいさつ。
来賓から全旅連の佐藤信幸会長、JKK顧問を務める全旅連の小原健史前会長があいさつした。
JKKは女性経営者の経営に関する知識の向上などを目的に平成16年に発足。専門家を招いての研修会・勉強会や、メーリングリストを通じての会員同士の情報交換を行っている。
今年度は7月7、8日に山口県湯田温泉で定例会、9月28、29日に長野県長野市で会員以外も参加できるオープンセミナーを開催。7月の定例会ではJKKの小原顧問が「強く、やさしく、美しい旅館ホテルの経営」をテーマに講演。9月のオープンセミナーでは長野県戸倉上山田温泉旅の宿滝の湯の武井功氏と、同県千曲市漬物屋木の花屋女将の宮城恵美子氏が「観光と地域の連携」をテーマに講演する。
勉強会で旅館の法律問題学ぶ
総会に続いて弁護士の三浦雅生氏を招き、勉強会を行った。「旅館・ホテル業界における法律相談」をテーマに、実際に旅館で起こった顧客とのトラブルの解決事例などを説明した。
清水会長