全旅連青年部、井上体制がスタート


所信表明する井上新部長

所信表明する井上新部長

 全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部は4月22日、東京の都道府県会館で定時総会を開き、平成21、22年度に部長を務める井上善博氏(福岡県原鶴温泉・六峰舘)の新体制と事業計画を承認した。井上新体制では「誇りば持とう青年部〜『誇り』『絆』『友情』」をスローガンに、業界の地位向上や次世代経営者の育成、観光立国の推進などを目指した諸事業を行う。また、来年行う青年部全国大会について、開催地を島根県に決定した。

 井上新部長は所信表明で「日本全体、業界全体が自信や誇りを失いかけている」とした上で、自身が青年部に入部した頃、業界で展開されていた特別地方消費税の撤廃運動に言及。「業界の誇りをかけた運動」として、旅館業界が税の廃止を勝ち取った経緯を説明し、部員に向けて、新体制のスローガンが持つ意味を訴えた。

 また、「活動を進める上で、目的意識、価値意識、問題意識、危機意識、当事者意識の5つの意識を全国の青年部員と共有したい」「観光庁が設立され、国は観光立国を目指している。我々青年部が観光立国のけん引役になるべきだ」などと述べた。

 さらに隔年で行う来年の全国大会について、開催地を島根県に決定した。異例の早期決定について井上部長は、開催地選定までにかける時間と労力を省き、大会運営に集中させることや、「前回大会で開催地に立候補した際、誘致にかけるプレゼンテーションに感銘を受けた」などを理由にあげた。

 2年間の委員会活動は「総務」「広報」「財務」「組織マネジメント」「宿レシピ」「観光まちづくり探究」「宿の地位向上」の7委員会と「政策会議」で行う。宿レシピ委員会は農業など異業種との連携、観光まちづくり探究委員会は観光圏、宿の地位向上委員会は宿文化についてそれぞれ研究する。政策会議は親会と連携して政治問題に対応する。

 総会では永山久徳前部長、全旅連の佐藤信幸会長、小原健史・青年部第9代部長、佐久間克文・青年部第17代部長、女性経営者の会の稲熊真佐子会長があいさつ。  自民党観光産業振興議員連盟から、細田博之会長、望月義夫幹事長が祝辞を述べた。

【新役員陣容】(敬称略)
 部長=井上善博(福岡県)▽副部長=木村大成(大分県)、横山公大(高知県)、勝谷有史(島根県)、柳一成(新潟県)、永山慎二(愛知県)、小口憲太朗(福島県)▽北海道ブロック長=米澤佳晃(北海道)▽東北ブロック長=熊谷立志(岩手県)▽北関東信越ブロック長=蔵本剛(茨城県)▽首都圏ブロック長=波木井孝之(東京都)▽東海ブロック長=小野晃司(静岡県)▽北陸ブロック長=帽子山優(石川県)▽近畿ブロック長=砂金伸和(兵庫県)▽中国ブロック長=伊坂明(鳥取県)▽四国ブロック長=新山晃司(愛媛県)▽九州・沖縄ブロック長=金城仁(沖縄県)

県部長サミットで 「褒賞」を討議
 議事に続き県部長サミットが行われた。47都道府県旅館組合の青年部長が日頃の青年部活動と、活動の優れた事例を表彰する「褒賞」へのエントリーの意義を討議した。

 前回の褒賞で最高賞の青年部長賞を受賞した鳥取県の皆生温泉旅館組合は、「受賞で内外から大きな反響があった。褒賞は意義深い事業」と、その価値を訴えた。同組合は大山・中海エリアで自然体験の指導員とツアーガイドを務めるエコツーリズム事業を行っている。

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