全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部は4月25日、東京の都道府県会館で定時総会を開き、2013、2014年度の部長に内定していた山口敦史氏(山形県天童市・ほほえみの宿滝の湯)の体制を正式に承認した。山口新部長は「〜維新伝心〜青年部(われら)の共創力(ちから)で未来を拓こう」をスローガンに、「政策的課題の解決と観光連携の強化」「流通問題への対応とインバウンド対策」など五つのミッション(使命)を果たすことを方針として掲げた。
「政策的課題—」として、旅館・ホテルの税制問題や耐震改修促進法の改正問題などに取り組む。「流通問題—」では、顧客と宿を結ぶ新たなポータルサイトの構築を目指す。また後継者不足など「構造的課題の解決」として、日本学生観光連盟などと連携。青年部をより強固な組織にするための「風通しの良い組織の構築」、東日本大震災を教訓とした「災害支援ネットワークの構築」も進める。
「総務広報」「財務」「組織Japan」「観光連携」「政策検討」「異業種コラボ事業」「旅館アカデミー」「流通対策」「インバウンド戦略」「宿未来プロジェクト」の10委員会を設置。6人の副部長が分担して各委員会を担当する。
総会には来賓から全旅連の佐藤信幸会長、全旅連女性経営者の会の北川雅代会長、自民党観光産業振興議員連盟(観議連)の細田博之会長と望月義夫幹事長らが出席。
総会後は「県部長サミット」を開き、青年部第18代部長の永山久徳氏が「政治とのかかわりについて」と題して講演した。
懇親会には自民党観議連の衆参議員170人を招待。翌日は耐震改修促進法の改正案について、議員へ陳情を行った。
【新役員陣容】(敬称略)
部長=山口敦史(山形県・ほほえみの宿滝の湯)▽副部長=永田祐介(熊本県・内牧温泉蘇山郷)、永井隆幸(石川県・あらや滔々庵)、井口智裕(新潟県・越後湯澤HATAGO井仙)、坂口宗徳(和歌山県・和歌の浦温泉萬波MANPA RESORT)、桑田雅之(長野県・菅平高原温泉ホテル)、宮澤知晴(愛知県・ビジネスホテル松風)
山口部長(左)と林代表