「観光を基幹産業に」
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部は4月20日、福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯で定時総会を開き、次期部長に内定していた星永重氏(福島県・藤龍館)の部長就任を正式に承認した。星新部長は「観光を日本の基幹産業に~Keep Trying~」をスローガンに掲げ、日本経済をけん引する政策提言や自立した組織体制の強化など、五つの活動方針を示した。
新体制の始動に当たり星新部長は「コロナ禍前の2019年の国内旅行総消費額は約28兆円だが、20年は約10兆円にとどまった。厳しい状況の中でも、宿泊産業が日本の観光をけん引するとの思いを込めて(部長に)立候補した」と所信。
福島県出身の星新部長は、「東日本大震災では会員の皆さまに助けられた」として、「コロナ禍からの復興に向け、部長としての責務を果たし、震災時の恩返しをしたい」と述べた。
日本経済をけん引する政策提言では、青年部員のさまざまな声を集約し、政治の場に届くよう発信態勢を強化する。自立した組織体制の強化では、宿泊業の魅力を若い世代に発信し、部員の拡大を目指す。流通販路における多様性の拡充とマッチングの提案では、デジタル、アナログの両面から集客方法を模索し、今後出現し得る販路について情報を収集、発信する。雇用維持をはじめとする宿泊4団体、他業種との連携強化と事業展開では、4月に協定を締結した日本航空との共同事業など、他業種の幅広いノウハウを習得する。IT戦略時代に適した広報活動では、新しい技術を駆使し、青年部の活動を周知する。
星新部長