全日本ホテル連盟(ANHA、清水嗣能会長=福井県・ホテルリバージュアケボノ)は6日、「人材難に立ち向かえ! これからのホテルの人材戦略~」と題した経営者向けセミナーを東京都内で実施した。社員の働きがい、運営効率とホスピタリティの両立などの観点から人材不足解決への端緒を探り、意見を交わした。
清水会長
清水会長は冒頭、「昨年創立50周年式典を開催し、多くの方々にご参加いただいたことで自分たちの存在意義を再確認できた」とあいさつ。セミナーのテーマである人材難については「コロナ禍前、とある会合で『人材難解決のためには給与を上げれば良い』と言われた」と振り返り、「総売り上げに占める人件費の目安を30%とする中で、人件費を上げるためには売り上げも伸ばさなければならない」と言及。「50周年式典でセントラルフロリダ大学の原先生が、給与を上げたことでホテルが良い人材を確保した例を示してくれた。観光立国を担うわれわれ宿泊事業者が率先して給与を上げるための方法を真剣に検討しなければならない」と主張した。
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