国の文化審議会(佐藤信会長)はこのほど、東京都八王子市の「八王子車人形」など4件を重要無形民俗文化財、富士吉田市の「吉田口の富士山信仰用具」を重要有形民俗文化財に指定、一般社団法人七尾屋が所有する「七尾の嫁暖簾(のれん)」など2件を登録有形民俗文化財に登録するよう末松信介文部科学相に答申した。
また、千葉県茂原市大芝地区で受け継がれてきた「大芝の七夕馬製作技術」を、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民族文化財」にするよう都倉俊一文化庁長官に答申した。同文化財は消滅の恐れが高く、記録作成が急がれるものが選ばれる。
八王子車人形(保護団体・八王子車人形西川古柳座)は市に伝承されている、特殊な1人遣い形式の人形芝居。「幕末から近代にかけての人形芝居の変遷を知る上で、重要な位置を占める」という。現在、東京や埼玉など3地区にのみ残されている。
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