東日本大震災の被害を受けた岩手県を“食”の面から応援する「ニッポンおいしいフェア〜岩手復興応援編」が7日、東京駅のレストランゾーン、エキナカ商業施設7施設で開幕した。八重洲地下街に設けられた特設ステージでのオープニングセレモニーでは、シンガーソングライターの八神純子さんがミニライブを行った。フェアは16日まで。
同イベントは、JR東日本グループの鉄道会館が主催する「ニッポンおいしいフェア」の特別編で、昨年10〜11月に引き続き2回目の開催。県産のいわて短角和牛、長いも、ラズベリー、わかめなど7種の食材を使用したオリジナルメニューが65のレストラン・ショップで提供される。収益の一部は被災地の復興支援金に充てられる。
鉄道会館の野崎哲夫社長は「震災1年の節目にこうしたイベントが開催できて感慨深い。駅からの情報発信力を最大限生かして、復旧・復興を応援したい」と語った。県から上野善晴副知事が出席。漁業も大きな被害を受けたが、副知事は「2月からワカメの出荷が始まり、秋からはホタテも出荷できる見通しだ」と述べ、復興の歩みの一端を披露した。
八神さんは被災地に何度も足を運び、チャリティーライブを行ってきた。この日はニューシングル「さくら証書」など3曲を熱唱した。「困った時は、皆が1つになってできることをやりましょう。今は岩手の物を食べて、『おいしいよ』って広めて」と呼びかけた。
ご当地キャラクターのそばっちも登場し、イベントを盛り上げた。
ミニライブで歌う八神純子さん