八芳園、”交流文化創造をリードする企業”として事業構想と新コンテンツを発表


 八芳園(東京都港区、井上義則社長)は2023年4月24日、事業構想を発表する記者発表会「交流文化ルネッサンスSHOWCASE」を開催した。創業80年を節目としてコーポレートロゴを一新。”交流文化創造をリードする企業”として「交流文化創造」という市場を創出し、観光産業に貢献していくとして、事業構想と共に新コンテンツを発表した。

  • “交流文化創造をリードする企業”へ

この度の記者発表会において、八芳園は観光産業に貢献するべく、「交流文化創造」という市場を創出していくことを発表いたしました。
八芳園は、今年で創業80周年を迎えます。歴史の中で培ってきた”ワンストッププロデュース”を強みとし、文化や芸術、産業やビジネス、言語や教育、そしてすべての地域や国を超えて、あらゆる分野における”交流を創造”するべく取り組んでまいります。
当日は、八芳園 取締役社長を務める井上義則より、八芳園が考える”交流文化創造をリードする企業とは何か”についてお話させていただきました。

  • 観光産業という縦軸に、「交流文化創造」という横軸を掛け合わせる

 終戦を前に、創業メンバーにより掲げられた八芳園の存在意義「我々は、国民食生活の奉仕者である。我々は、日本観光の奉仕者である。」という考え方は、80年間変わることなく受け継がれてまいりました。
この存在意義と、時代に求められた様々な新しい挑戦を繰り返しながら培ったワンストッププロデュース力を結集し、八芳園は観光産業の中に創出する新たな市場、「交流文化創造」をリードしてまいります。
1995年に観光政策審議会により定義された”観光”とは、「余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行う様々な 活動であって、触れ合い、学び、遊ぶということを目的とするもの」。八芳園が創出する「交流文化創造」という市場における”観光”とは、ただ地域へ人を促すだけに留まらず、人と人とが交流するひとつの文化としての”観光”です。八芳園の強みであるワンストッププロデュース力を活かし、東京都白金台というひとつの場に限らず、その土地の人を訪ね、文化を学び、地域の魅力を体験する場を創り上げる、交流人口と関係人口の創出に努めて参ります。

  • 地域を磨く交流文化

 交流文化創造市場の創出を目的として、2023年秋、八芳園は新会社を設立することを発表いたしました。

事業を担う現コンテンツプロデュースチームの新たな展開として、チームを率いる八芳園 執行役員 窪田理恵子より、これまでの八芳園の地域プロデュースの取り組みと、東京都白金台というひとつの地に留まらない、今後の展開についてご説明させていただきました。
八芳園は現在、11の自治体・学校と連携協定およびパートナーシップ協定を締結しています。協定を結ぶ11の自治体・学校をはじめ、全国各地と連携しながら、地域の魅力発信、特産品を生かした食の開発などを通して地域活性化を目指す地域プロデュースに取り組んでまいりました。

2020年8月には、東京・白金台にポップアップ型ショールーム「MuSuBu」をオープンし、全国各地の自治体や生産者、企業や学校の皆様とともに100以上のポップアップイベントを週替わりで開催し、主に”人”や”食”を通じて各地の魅力をPRしています。

我々は、このような全国各地の皆様とともに様々な地域プロデュースに取り組む中で、文化を学び、伝えていくことはすべて交流から生まれるということを知りました。交流によって文化に触れ、新たな市場を創ることによって、世代を超えた交流を生み出し、地域の交流文化を磨いてまいります。

  • 一新したコーポレートロゴを発表 ― 新たな道を切り開き、無限の進化を。

 八芳園の事業構想を発表させていただいた後は、創業80年を節目に一新する新たなコーポレートロゴを発表いたしました。
新たなロゴには、交流文化創造をリードする企業として新しい事業領域へとチャレンジしていく意味を込めた、”「新たな道」を開く”というコンセプトで作成いたしました。
歴史と継承を基盤に成長していきたいという想いから、現在のロゴのモチーフと、インフィニティ”無限の進化”というコンセプトも加えております。

  • ”交流文化創造”を体感する新しい形の記者発表会

 提案・企画から、空間デザインやフードデザイン、当日のオペレーションまでのすべてを担う、我々が強みとする”ワンストッププロデュース”について、これまで創り上げてきた実績のご紹介を交えながら、八芳園 執行役員 統括支配人 関本敬祐よりご説明させていただきました。

「交流文化ルネッサンスSHOWCASE」と題したこの度の記者発表会では、その”ワンストッププロデュース力”を駆使し、我々が掲げる”交流文化創造”を実際にご体感いただきました。

■〈日本庭園×日本茶×職人技〉見る庭園から、体感する庭園へ
庭園の入口である木戸門を受付とし、庭園の中央では福岡県大川市の職人と共同開発した組み立て式茶室「無常庵」にて、日本茶(鹿児島県産の新茶)を振舞いました。歴史ある日本庭園では、回遊し、鑑賞するだけではなく、自然との一体感を感じながら日本文化や伝統の職人技に触れる”体感”する庭園を演出いたしました。

■〈HAPPO-ENワンストッププロデュース〉新たな交流文化を創造する空間
本会場の隣の会場となる1階「ニュイ」では、八芳園が歴史の中で培ってきたワンストッププロデュース力を活かし、これまで八芳園が手掛けてきた地域プロデュースと空間デザインをご体感いただく空間を演出。月のオブジェが照らす中、群馬県の銘酒「水芭蕉(永井酒造株式会社)」と、”樹・土・水”をテーマに群馬県産の食材を使用した料理を提供いたしました。

■FOOD DESIGN ― 食から生まれる交流文化の創造
八芳園が連携する自治体の食材をはじめとする12地域の食材を使用し、ジャンルを超えた新たな価値を創造する料理を提供いたしました。地域で育まれた素材本来の味わいを生かしながら、生産者の想いやその土地の魅力を伝える、まだ見ぬ新しい価値を引き出すフードデザインです。

(左)群馬県「ハモンミナカミ寿司」(右)岩手県久慈市「クランブルケーキ」「山葡萄マカロン」(左)群馬県「ハモンミナカミ寿司」(右)岩手県久慈市「クランブルケーキ」「山葡萄マカロン」

■参加型「交流文化創造」デモンストレーション『RHYTHM MIX WORLD』
八芳園が新たに提案する交流文化創造コンテンツのひとつとして、世界のリズム×日本のリズムを掛け合わせた参加型デモンストレーションを開催。世界的なサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のメインヴォーカル&作詞作曲家を務めるNORA氏による「NORA Special Latin Unit」のサルサと、「高円寺阿波おどり 朱雀連」による日本の三大盆踊りのひとつである「阿波踊り」を掛け合わせ、異なる文化的背景を持つ音楽のリズムの交わりを通して、多様な価値観・異なる文化間を超えて生まれる交流をご体感いただきました。

  • 総合プロデュース企業 八芳園について

創業80年、東京・白金台にて、400年以上の歴史を重ねる広大な日本庭園を有する八芳園は、これまで歴史ある東京の結婚式場として広く知られてきました。現在では、宴会・レストランの企画・運営、MICE事業の推進、社会貢献や地域活性化を目的とした協働・連携による商品企画やイベントプロデュースなどに取り組み、既存事業の枠組みにとらわれない「総合プロデュース企業」として展開しています。

創業80年をひとつの節目とし、八芳園は「交流文化創造」をリードする企業として、観光産業へと貢献してまいります。
「日本のお客様には、心のふるさとを。海外のお客様には、日本の文化を。」を企業理念に掲げ、歴史や文化を守りながら日本の魅力を世界へと発信し続けてきた八芳園は、これまで培ってきた”ワンストッププロデュース力”と八芳園が抱える経営資源(リソース)を活かし、東京・白金台の地にとどまらない、交流文化を創造する企業として取り組んでまいります。

 
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