包括連携協定を締結
兵庫県洲本市とJTBパブリッシングは9月29日、シティプロモーション、まちづくり分野に関する包括連携協定を締結した。期間は同日から3年間。双方の資源を有効活用した協働による活動を推進し、特産品のブランディングや知名度の向上などを軸とした地域の振興、活性化を目指す。
連携では、(1)ブランド力、知名度の向上に関すること(2)首都圏におけるふるさと納税および特産品の販路拡大に関すること(3)新たな特産品の開発に関すること(4)道の駅のプロデュースに関すること(5)移住定住、企業誘致の促進に関すること(6)その他相互に連携協力することが必要と認められる事項に関すること―に取り組む。
両者はこれまでも「るるぶ特別編集 淡路島洲本市」を15万部発行するほか、るるぶキッチンでの洲本市フェアの販売、オンラインを通じた産直品の販売など、プロモーション、ブランディングで連携している。
同日には、包括協定連携式を洲本市役所とJTBパブリッシングが東京・新宿に開業した食事処「酒処 何方此方(どちこち)」を遠隔でつないで実施。洲本市の竹内道弘市長は「JTBパブリッシングは情報発信だけでなく、地域の活性化のノウハウがある企業。近年は少子高齢化、人口減少が課題だ。連携を通じて市のブランド力の向上、移住定住、企業誘致を行いながら、地域振興の活性化につなげたい」と話した。JTBパブリッシングの今井敏行社長は「紙、ウェブ媒体、JTBグループのリソースを最大限に生かして洲本の魅力を発信する。まずは、全国でも注目されているワーケーションをJTBグループ社員による試泊を行いながら提案していく」と述べた。今年は、関係人口の拡大としてふるさと納税の寄付者20万人を目指す。
同日からは、酒処 何方此方で洲本市の食材を提供する企画「SUMOTO STAND by るるぶキッチン」を開始している。
オンラインで握手を交わす竹内市長(左)と今井社長