兵庫県を舞台にした「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」が1日に開幕し、神戸市、城崎温泉、淡路島で観光客を迎えるオープニングセレモニーが盛大に行われた。兵庫DCでは全県を挙げた取り組みで、誘客の拡大に努めていく。
兵庫DCは、兵庫県、JRグループが共同で開催。兵庫県では初のDC。期間は6月30日までの3カ月間。キャッチフレーズは「あなたに会いたい兵庫がいます」。自然や文化、食などの観光資源を生かした特別企画や体験メニューを提案する。
1日、JR新神戸駅では、広島方面から新幹線「のぞみ16号」で到着したジパング倶楽部のツアー客約170人をDC関係者が出迎えた。井戸敏三・兵庫県知事、井上浩一・JR西日本営業本部長、釜谷研造・兵庫県議会議長、奥田眞・ひょうごツーリズム協会理事長、砂金美津子・女将の会会長らが歓迎。地元神戸のジャズバンドによる演奏も行われた。
新神戸駅でのオープニングセレモニーでは、井戸知事が「兵庫は、さまざまな自然や風土を持っている。各地域で、何かを見つけ、ふれあい、兵庫で新しい世界を広げてください」とあいさつした。
JR西日本の井上営業本部長は「今回のDCでは、エコな旅として、鉄道を利用して駅から『歩く旅』を提案している」とPRしたほか、DCの成功に向けた抱負を述べた。
会場では、関係者による灘の酒を使った鏡開きがあり、振る舞い酒も行われた。
新神戸駅のほか、JR三ノ宮駅でも、到着した観光客にガイドブックなどを配付し、DCの開幕をアピールした。
また、JR城崎温泉駅前では、特急北近畿1号の到着に合わせて、湯けむり太鼓による演奏、城崎温泉の旅館の若女将らの笑顔が観光客を出迎えた。
淡路島では、DCのスタートに合わせ、春の観光シーズンの幕開けを告げるセレモニー「うずしお島びらき」を開催、観光客の来島を歓迎した。DC期間中の日曜日に行われる、淡路島の特産品が楽しめる食のイベント「ツール・ド・グルメin淡路」のオープニング行事も行われた。
新神戸駅でのセレモニー