
Aカードホテルシステムはこのほど、同社が運営するAカードホテルネットワークの会員を対象に「出張ビジネスパーソンのホテル利用実態に関するアンケート」調査を実施。それによると、2025年の出張に伴う年間平均泊数は39泊となり、昨年より1泊減少することが分かった。
調査は今年1月8~14日の期間、30~50代のAカード会員4971人を対象に実施した。
出張に伴う金額は1泊1万円程度の予算が多いが、実際の宿泊金額は8千円程度となっており、2千円の開きがある。一方、人件費や物価の高騰を背景に、宿泊料金は年々上昇。東京など都市部のビジネスホテルの客室平均単価は昨年12月時点で2万円ほどの水準になっており、出張ビジネスパーソンの1泊当たりの予算である1万円を大きく超えている。
1年以内で出張規定の宿泊費の上限が上がったかどうか聞いたところ、3割弱が「上がった」と回答。同社は「今後は企業側にも予算を含む出張規定の見直しが求められるだろう」とみている。
実際の宿泊利用金額の実額を「実費精算」と「定額制」の金額の乖離を調べてみると、定額制で宿泊するビジネスパーソンは8千円台と7千円台の回答の合計が半数以上(53・6%)を占めるのに対し、実費精算で宿泊するのは8千円台、次いで1万円台の回答が多く、合計で半数近く(48・3%)を占める結果になった。実費精算で宿泊するビジネスパーソンの方が定額制で泊まる人より、より高い金額で泊まる実態が浮かび上がる。
宿泊予約については、「自分でインターネットで予約する」が70%に達している。過去5年間平均でも約7割の比率を占めており、ネット予約が主流となっている。
ホテルが気に入れば定宿として利用する人も多いが、同じホテルをリピートしたいと思う理由の1位は宿泊料金の納得感で「料金を抑えて食事代、土産代にあてたい」からだった。