オリックスグループのクロスホテル札幌(札幌市中央区)は11月26~28日の3日間、客室やロビーを活用して現代アートの作品展示や音楽・舞踏などを発表する「プラスアートフェス2021」を開催した。
市民や旅行客が身近に北海道の現代アートや伝統文化に接する機会をつくり、文化を通じて北海道を盛り上げようとの思いで2013年から取り組み、今回で8回目となる。
北海道を拠点に活動する現代アートの作家10人にそれぞれ客室を提供して作品を展示してもらい、ロビーでは、アイヌの伝統楽器の演奏や若手音楽家・舞踏家による発表の時間を設けた。
フェスに訪れた市民らは、一輪の花を鮮やかな色で画面いっぱいに表現した作品や石粉粘土を丁寧に張り付けて制作した愛らしい子供のレリーフ、ラベル付きの空き缶を描き込んだデザイン画など、各客室の展示を熱心に見て回り、作家との交流やロビーでのパフォーマンスを楽しんだ。
菊池茂樹総支配人は「開業以来、地域とのつながりを大事にした運営を基本にしている。地元の文化に接して楽しんでもらい、また来たいと思っていただけるホテルにしていきたい」と話している。
同ホテルは2007年に開業した18階建てのシティホテルで、客室数は181室。2階がフロントとバーで、3階にレストラン、最上階の18階に大浴場がある。
エントランスのイルミネーション