北海道運輸局や道内企業、京都市など17団体は10月24〜28日、スキー旅行目的地としての日本の魅力をアピールしようと英国のウインタースポーツ見本市「Metro Ski and Snowboard Show」に出展した。ビジット・ジャパン・キャンペーンの一環として、官民合同で日本ゾーンを形成。5日間の開催で、3456人が日本ブースを訪れた。VJCとしての出展は初めて。
VJC事務局の子安義雄部長は「豪州での訪日スキー旅行が軌道に乗り、英国人にも良さが認知されてきた。スキー旅行目的地としての日本に目が向いている」と出展の狙いを話す。伝統文化にも関心がある英国人に、冬の京都をあわせてアピールした。
ブース来場者の質問にも出展者が具体的に回答。北海道からはニセコ、ルスツ、富良野などで実際にウインタースポーツ産業に携わっているスタッフが渡英。降雪量、リフトの数など実用的な情報提供を行い来場者に好評だったという。
25日には、業界関係者を招いて北海道運輸局・京都市主催のレセプションを行い、90人以上が参加。来場者からは「日本でスキーができるとは知らなかった」「スキーだけではもったいない。ぜひ2週間ぐらいの行程で、ゆっくり日本を見たい」などの声が挙がった。
JNTOによると、英国のウインタースポーツ人口は約120万人。欧州内の雪不足により新たなスキー場探しが始まっているという。「価格帯や旅程、東北・北信越地方も含めた豊富な商品供給が市場拡大のかぎ」としている。
着物で文化もアピール