層雲峡温泉などがある北海道上川町と総合アウトドアブランドのコロンビアスポーツウェアジャパン(東京都新宿区)はこのほど、地域包括連携協定を締結した。「アウトドア(観光)の力で持続可能な地域社会の構築を目指す」としている。同社が自治体と協定を結ぶのは初めてとされる。
同町は、「世界に誇る通年型山岳リゾートタウン」を目指しており、コロンビアの持つアウトドアのノウハウや人材、ネットワークなどを活用する。
連携事項は、(1)山岳リゾートタウンとしての認知度向上、および地域ブランド化(2)アウトドア体験コンテンツの開発やガイドなど人材の確保・育成(3)アウトドアレジャーの推進による定住人口、交流人口、関係人口の増加(4)大雪山をはじめとする自然環境の保全・活用(5)観光振興や地域活性化―の5分野。
コロンビアはツアーやアクティビティの情報発信拠点を兼ねたショップを出店する予定。層雲峡観光協会は「調印したばかりで具体的な事業は明らかになっていないが、(コロンビアは)一緒にツアー企画を考えたいとの意向を示しており、期待は大きい」と話している。