来年3月26日開業の北海道新幹線をPRするイベント「北海道 つながる物産・観光祭」が13〜15日、JR東京駅で開かれた。13日のオープニングセレモニーには高橋はるみ道知事も駆けつけ、新幹線の利用を呼びかけた。
主催は道庁や道観光振興機構、JR東日本などで構成する東京駅お祭りストリート実行委員会。観光庁も後援した。
東京駅を北海道一色に染め、新幹線開業をアピール。駅構内の壁や柱へのポスター掲出、大型ビジョンによる新幹線車両の紹介や特産品販売など徹底して道の魅力を全面に打ち出した。
圧巻は新幹線のH5系車両を描いた縦約1.3メートル、横約4メートルの巨大モザイクアート。都内や仙台で開かれた新幹線開業イベントで撮影した2千人の写真を組み合わせて作ったもので、足を止め食い入るように眺める人も。また、道内の小学生から募集した道ならではの風景を描いた絵画約50点も展示された。
セレモニー冒頭にはアイヌ民族博物館メンバーによるアイヌ古式舞踏が披露され、盛り上げた。あいさつした高橋知事は「新幹線開業で、鹿児島中央駅から新函館北斗駅まで2150キロがレールでつながることになる。東京から北斗まで約4時間で行けるので、首都圏や東京からたくさんの人に来ていただきたい」と述べた。
同機構の山本邦彦副会長(北海道空港会社取締役副会長)は「首都圏の人々が最大のターゲットだ。イベントを通して道への関心を高めてもらえれば。また、旅行会社に働きかけ、商品開発にも取り組んでいる。開業に向け、切れ目ないプロモーションを展開していく」と強調した。
このほか、JR北海道の島田修社長、JR東日本の江藤尚志東京駅長らがあいさつし、新幹線開業に期待を寄せた。
巨大モザイクアートで新幹線をアピール(左端は高橋知事)