北海道産木材生かしたハイブリッド木造ホテルが開業


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 三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(本社・東京)は1日、北海道産木材を活用した国内初の高層ハイブリッド木造ホテル「ザ ロイヤルパークキャンバス札幌大通公園」を札幌市中心部に開業した。地上11階建てで、客室数は134室。高層部の9~11階が柱などの構造材に木材を使った純木造で、8階が木材と鉄筋コンクリートのハイブリッド構造、1~7階は各種木質化を施した鉄筋コンクリート造りとしている。外壁や内装にも道産のカラマツ、タモなどを使った。道が道産木材を活用した建築物などの魅力をPRし、木材利用の促進を図る「ホッカイドウウッドビルディング」の第1号に登録され、話題を呼んでいる。

 客室は20~48平方メートルで、スタンダードダブルやスーペリアツイン、スイートやユニバーサルルームなどがある。「北海道を体感する」をコンセプトに、内装や備品にもこだわり、ギャラリーフロア(3~8階)の客室には、北海道を表現するアート写真や照明を取り入れた。キャビンフロア(9~11階)の客室は、木に囲まれた造りとし、全客室にレコードプレーヤーと端材を再利用した木製のスピーカーを配置。1階のレストランでは道産食材にこだわった食事やワインを提供する。2階のフロントとラウンジは木質感あふれる空間とし、バーやライブラリー、コワーキングスペースも設置。屋上にはグランピングなどの体験ができるウッドデッキやテントを設けた。料金は季節により変動し、1人1泊朝食付きで1万1800円(消費税込み)から。

 同館は大通公園に面し、地下鉄駅にも近い立地を生かし、観光やビジネス需要を見込む。神田典子総支配人は「道産木材のサステナブルで居心地良いホテルとして、皆さんに愛され、地域に貢献できるようしっかり運営していきたい」と話す。同社のホテルでは17店舗目、北海道は初進出。


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