北海道観光推進機構は1日から、道内に長期滞在する観光モニターの募集を開始したが、5日現在、対象32地域のうち、24地域で募集人員に達していることが分かった。「予想を上回る反響」(事業部)で、予定人数の1千人に達するのも時間の問題のようだ。観光地としての人気ぶりが改めて明らかになった。
道外からの観光宿泊客は団体旅行の低迷などから年々減少傾向にある。「しかし、最近は涼しい気候の中でゆったりと暮らせるように過ごせる、避暑滞在地として注目を集めている」という。
こうした背景もあり、北海道各地で長期滞在型観光地としての体制づくりを進めるため、実際に長期宿泊者をモニターとして呼び込み、受け入れ地の課題やニーズを分析、検証することにした。
受け入れ期間は7〜9月。道以外の日本国内に居住し、同機構が指定した宿泊施設(約160軒)に5連泊以上する観光客が対象で、モニターに選ばれると1人当たり3万円(中学生以上、3歳以上小学生以下は1万5千円)がキャッシュバックされる。
また、旅費(運賃、宿泊費)が5万円以上になることが要件で、宿泊時に渡されるアンケートに回答することも必要になる。応募の際は、モニター募集サイトから希望する地域と宿泊施設を選び、フォームに必要事項を入力して申し込む。
5日間どうして過ごすか悩む人のために、期間中のイベントや温泉、アウトドア体験、食といった滞在中の過ごし方も提案している。
地域は「さっぽろ広域圏」「阿寒湖温泉」「網走」など32カ所設定。受け入れ人数は地域によって異なるが、すでに受け入れを終了した地域も少なくない。「初日(1日)の段階で500〜600件の応募があり、遠くは沖縄からもあった」という。状況により、10月末まで期間を延長する場合もある。
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