国土交通省北陸信越運輸局はこのほど、スキー人口の減少や少雪の影響で経営が悪化しているスキー場を活性化させようと、各スキー場の集客対策などの事例を収集した。冬季だけでなく、夏季のゲレンデを活用した試みなどが紹介されている。
富山県のらいちょうバレースキー場では、2007年からグリーンシーズンの集客を強化。ゲレンデを6㌶に及ぶ花畑として整備したほか、山歩きを楽しむトレッキングコースなどを開設している。
同県のイオックスアローザスキー場は、ゲレンデで犬を自由に遊ばせることができるドッグランのスペースを設置。石川県の大倉岳高原スキー場は、ゲレンデをコスモス花畑として整備し、「コスモスオーナー」を募り、春に種まきイベントを実施している。
冬季についても、ファミリー客の誘致に向けた各スキー場の趣向をこらしたイベントなどを紹介している。収集事例は、同運輸局管内にとどまらず、北海道のニセコいわない国際スキー場や広島県のスノーリゾート猫山スキー場など全国に及んでいる。