千葉県木更津市は1日、市域を対象とする電子地域通貨「アクアコイン」の商用化を始めた。フィンテック事業を展開するフィノバレー(東京都港区、川田修平社長)の提供する電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を活用し、市内加盟店での利用を可能にした。二次元コードによる決済を浸透させ、金の地産地消による地域経済活性化とキャッシュレス化を目指す。
アクアコインは、スーパーやコンビニエンスストア、伝統技芸を受け継ぐ花街まで、木更津市内の約190の加盟店で利用できる。チャージは君津信用金庫などででき、利用者は二次元コードを読み込み決済できる。店舗は、現金の管理や取り扱いの手間が省ける。
フィノバレーは、インターネットサービスの企画、販売などを行うアイリッジの子会社として設立。岐阜県飛騨・高山地方の電子地域通貨「さるぼぼコイン」など地域のキャッシュレス化を支援している。
商用化に当たり、イベント「ちばアクアラインマラソン」で先着参加者2千人にアクアコイン600ポイントをプレゼントするなど、利用者、加盟店向けのキャンペーンを多数実施している。
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