南アルプス⼭守⼈は1月31日、山林とマウンテンバイクの魅力を伝える動画「 Exploring Minami-Alps MTB」を公開した。
◆動画URL https://youtu.be/cKsGRt42_-U
- 動画の概要
動画はドローンにより空撮された、ユネスコエコパーク※に登録された南アルプスの雄大な自然の映像から始まります。その大自然の中をマウンテンバイクが颯爽と駆け抜けます。
地元の林業関係者は、「昔は山と共に生活をしていたが、今は山に人が入らず、山道が荒廃してしまっている」という現状と「マウンテンバイクにより山に人が入り、にぎやかになってくれれば嬉しい」との言葉を口にします。
そして、山守人の代表理事弭間が、マウンテンバイクの魅力と地域社会の活性化への貢献について熱い想いを語ります。
※豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデルとして、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から認められた地域のこと。
- 山守人の活動
⼭守⼈は、⽇本におけるマウンテンバイクの普及と地域活性化を⽬的に9年前から活動をしている団体です。マウンテンバイクの普及を妨げている最⼤の要因の⼀つは、⽇本における⼭道やマウンテンバイクを取り巻く制度⾯の不完全さであると考えてきました。その不完全さの背景には、 ⽇本の森林や⼭道がレジャーやスポーツの場として捉えられていなかったことが⼀つとして挙げられます。そのために、 レジャーやスポーツ利⽤をする際の明確なルールが不在となっており、いざ利⽤しようとするとその都度⼀つ⼀つ許認可を獲得していく必要があるのが現状です。
その許認可を取得するにも、マウンテンバイクの活動は地域コミュニティと切っても切り離せないものです。これまで地域の⽅々が関わりを持たれてきた森林・⼭道を使⽤させてもらっているという感謝の意識と実際の⾏動が必須であり、その実績により、結果的に地域社会や⾏政が動き、正式にマウンテンバイク推進の動きが起きます。当法⼈は、地域の夜祭りの⼿伝いや清掃活動、耕作放棄地を活⽤したワインづくり、⾼齢者コミュニティ⽀援など様々な形で地域との交流、信頼関係構築を続けてきました。
こうした活動が実を結び、2019年には⼭梨県の⾃転⾞活⽤推進計画にマウンテンバイクが組み⼊れられるとともに、⼭梨県有林で初のマウンテンバイク⾛⾏許可をいただきました。2021年5⽉には国⼟交通省の⾃転⾞活⽤推進計画にマウンテンバイク推進について記載、6⽉には観光庁の「令和3年度アドベンチャーツーリズム等の新たなインバウンド層の誘致のための地域の魅⼒再発⾒事業」の実証事業者として採択、8⽉には地元南アルプス市⻑と⼭梨県知事がマウンテンバイクを活⽤した観光推進の⽅針について正式合意、11月にはお母さんやお子さんも楽しめる「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」のオープンなど、本法⼈の活動が地域社会や⾏政に認められつつあります。
この度の動画は、当法人の活動と山林・マウンテンバイクの魅力をより多くの方に知ってもらいたいとの想いから作成したものです。
- 法⼈概要
◆名称:⼀般社団法⼈ 南アルプス⼭守⼈ 代表理事 弭間 亮(はずまりょう)
◆設⽴:2020年6⽉
◆所在地:⼭梨県南アルプス市平岡2828
◆事業内容:マウンテンバイクトレイルのデザイン・設計施⼯、マウンテンバイクコンサルティング事業、マウンテンバイクの政策化・ 制度化推進事業、 「 南アルプスマウンテンバイク愛好会」の運営など
◆愛好会:マウンテンバイク の普及を⽬指し、地域貢献(お祭り、清掃等)、耕作放棄地対策、トレイル整備、 登⼭道保守点検等を 実施。会員数 200名。
◆メール:minamialps.mtb@gmail.com
◆ホームページ:https://www.minamialpsmtb.com
- 観光庁の実証事業
南アルプス⼭守⼈では今年度、観光庁の「令和3年度アドベンチャーツーリズム等の新たなインバウンド層の誘致のため の地域の魅⼒再発⾒事業」の実証事業事業者として各種取り組みを進めております。詳細は観光庁HPをご確認ください 。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/adventure.html