全国の信用金庫で組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は13日、東京・羽田の同ネットワークの拠点「よい仕事おこしプラザ」で福島県南相馬市の特産品である大豆を使ったクラフトビール「大豆エール」の仕込み式を行った。同ネットワークと南相馬市は昨年9月27日に連携協定を締結。今回の商品開発はその締結記念の一環。
式には南相馬市の門馬和夫市長、あぶくま信用金庫の太田福裕理事長、城南信用金庫の川本恭治理事長、「大豆エール」の醸造を手掛ける株式会社大鵬の大屋幸子社長が出席した。
門馬市長は「千年以上続く南相馬市伝統の祭りである『相馬野馬追』は、今年5月25日から27日に開催予定。今回醸造する大豆エールを、相馬野馬追に来ていただいた方に振る舞うことができればうれしく思う」とあいさつした。
実行委員会のあぶくま信用金庫の太田福裕理事長は「例年10万人以上来場していただく相馬野馬追で大豆エールをPRし、南相馬の魅力を全国に発信していきたいと思う」。城南信用金庫の川本恭治理事長は「よい仕事おこしネットワークは東日本大震災発生後に、あぶくま信用金庫太田理事長とのつながりからスタートした。13年分の思いが詰まったビールができることを感慨深く感じる」と述べた。
同ネットワークは地域おこしの一環で、各地の名産品を生かしたクラフトビールやスイーツを開発している。
仕込み式の様子(右から2番目が門馬市長)