軍港の町 舞鶴市、都内で4年ぶりPRイベント
京都府北部の軍港の町、舞鶴市(鴨田秋津市長)は16~18日、東京・丸の内のKITTE地下1階で、物産観光PRイベント「まいづるフェスタin丸の内」を開いた。同イベントの開催は4年ぶり、7回目。
開催初日のオープニングイベントには、鴨田市長とともに女優で歌手の南野陽子さんが登場。舞鶴市東北部に位置する全7世帯の小さな集落、室牛(むろじ)地区で2022年から地元の住民や小学生たちと米作りをしている南野さんは、「お米が好きで、舞鶴の温かい人たちが大好きで、米作りを始めて2年目。年に4回は訪れている」と舞鶴愛を語った。
オリジナル曲「飛揚―Hiyou―~再会の似合うまち舞鶴~」も自身が作詞を手がけて制作。今年9月2日に舞鶴赤れんが博物館広場前で行ったコンサートで初披露した。
鴨田市長は「舞鶴が発祥の京野菜『万願寺甘とう』や『舞鶴かまぼこ』『両丹茶』などの試食・試飲コーナー、ブランド枝豆『紫ずきん』『へしこ』『海自カレー』『肉じゃが』などの農産物・特産品販売コーナー、舞鶴の移住・観光案内コーナー、舞鶴引揚記念館・資料展示コーナーを設けた。丸ごと舞鶴を持ってきたので、ぜひ皆さまに知って、訪れていただきたい」とアピールした。
舞鶴市は1901年の舞鶴鎮守府(旧海軍の統括機関)の開庁以来、日本海側で唯一の軍港都市として発展してきた。戦後13年間にわたり、海外から約66万人の引揚げ者を迎え入れた「引揚げのまち」でもある。2015年、市が所蔵する「シベリア抑留と引揚げに関する資料」570点はユネスコの「世界記憶遺産」に登録された。また、旧海軍ゆかりの「赤れんが倉庫群」は16年度に「日本遺産」に認定されている。
鴨田市長(左)と南野さん