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万博のシンボルとなる大屋根(リング)は9月末につながる予定
2025日本国際博覧会協会は5月27日、日本専門新聞協会加盟の専門紙各社を対象にした、大阪・関西万博会場の取材会を開いた。協会幹部や加盟社の記者ら20社25人が参加。大阪・関西万博のシンボルともいえる木造の大屋根(リング)を上下から見学したほか、施工事業者の大林組や2025日本国際博覧会協会の関係者から、工事の詳細や万博の概要などについて話を聞いた。
取材会は、専門新聞協会が昨年5月に2025日本国際博覧会協会に対して提出した要望書に基づき、博覧会協会が実施した。
万博会場の中心部を囲むように建設される大屋根(リング)は建築面積約6万平方メートル、内径約615メートル、1周約2キロで、世界最大級の木造建築物。日本の伝統工法「貫(ぬき)工法」で木を組み上げる。現在基礎工事は終わり、木組みの立ち上げも約9割が終了、今年9月末にリングがつながる予定という。
大屋根の幅は約30メートル、高さは内側が12メートル、外側が20メートルで、外側に行くにつれ高くなる構造。大屋根の上には草花が植栽されるほか、スカイウォークを設置。大屋根上から会場全体を見渡せるほか、瀬戸内海や大阪湾に沈む夕日などの風景も楽しめる。
大屋根の内側には、大阪で開催された過去の万博の会場跡から移植された木々でつくる森が広がるほか、8人のプロデューサーによるシグネチャーパビリオン8館、各国のパビリオンが立ち並ぶ。大屋根の外側は、大催事場や迎賓館、日本館などのほか、民間事業者によるパビリオンが取り囲む形で建設が進む。
取材会では、夢洲の万博会場にバスで移動。途中、来年1月に完成する大阪メトロ中央線夢洲駅について説明を受けたほか、会場図を使い、東西のゲートやバスターミナル、船でのアクセスに使用する仮設桟橋の位置などを確認。また大屋根の下で使用木材などの説明を受けたほか、大屋根の最上部から、会場全体の様子を見学した。
取材会で説明を行った博覧会協会の西﨑一正・広報プロモーション局広報部長は、5月下旬でチケット販売が200万を突破したことを紹介。
その上で、「混雑防止のために、入場にあたっては予約が必要になる。一部のパビリオンも予約制となるが、一部の予約は9月25日からスタートする。来訪者が万博を訪れる日を決めるためには、その日に何が見られるかの情報が必要になると思うので、予約が本格化する開幕半年前ごろには、ホームページを中心に展示内容やイベントスケジュールなどの情報を出していきたい」と語った。
万博のシンボルとなる大屋根(リング)は9月末につながる予定