山形県あつみ温泉の老舗旅館「萬国屋」が、同県かみのやま温泉などで旅館を経営する古窯グループとなり、今年で5周年を迎えた。8日は同館でその記念式典と、これまで段階的にリニューアルを進めてきた施設の内覧会を関係者約140人を集めて開いた。
同館は2019年2月に古窯グループとなったが、同年6月に山形県沖地震が発生し、大きな被害を受けた。
その後、復旧工事を行うとともに、新たな施設を整備。20年10月に源泉掛け流し風呂を併設した客室26室、21年11月に露天風呂付き客室4室、昨年3月に個室会食場23室をそれぞれ新設。昨年12月から今年1月にかけて露天風呂「桜の湯」を改修したほか、露天風呂「里の湯」、樽(たる)型の「バレルサウナ」を新設した。
萬国屋の佐藤太一社長は、「山形県沖地震、新型コロナと、ここ数年はわれわれにとって大変な時期だったが、何とか乗り越えられた。これからはこれまで以上に地域の皆さまとともに地域全体の魅力を発信し、県の関係人口を増やしていきたい」とあいさつ。
佐藤信幸会長も「地域と連携を図り、1人でも多くのお客さまを山形・庄内に呼び込みたい」と語った。
佐藤太一社長
露天風呂「桜の湯」