台湾高校生の修学旅行先は理容専門校


 「日本の最先端技術や接客術を学びたい」と、台湾の嘉義市にある東呉高職美容科の高校生20人が理容専門学校の「湘南ビューティーカレッジ」(神奈川県平塚市、井出隆夫校長、生徒数120人)を修学旅行先に選び、2月22日から学んだ。生徒たちは「授業をきっかけに世界的に活躍するヘアーメイクアップアーティストになりたいという夢が膨らんだ」と目を輝かせて話すなど、手ごたえ感じたようだ。

 生徒たちは、3月1日までの滞在中、平塚市内の一般家庭にホームステイ。各家庭から学校に通い、ヘアカットやメイクアップ、エステなどの授業を受けた。授業について「楽しい。最新の技術に触れられ素晴らしかった。将来は世界的に活躍するヘアーメイクアップアーティストになりたい」「メイクの実習では舞妓さんの化粧法も学べた。日本の最先端の技術と合わせて伝統的な化粧法も学べてよかった」といった感想が聞かれた。また、日本人の礼儀正しさなどマナーの良さに驚いたという声も。

 東呉高職の陳秀惠校長は「最先端技術と合わせて、日本独自の素晴らしい接客サービスであるおもてなしの心でお客さまを迎えるという精神も習得してほしかった」と日本で修学旅行を行った狙いを説明する。

 井出校長は「交流を通じて日台双方で技術を高めあっていければ。おもてなしの心も伝えていきたい」と今後の受け入れに意欲を見せた。

 造顔リンパエステの授業で生徒を指導した中村信也先生は「もう少し言葉が通じれば、と思うこともあるが、興味を持ったことについて深く考え積極的に質問する子が多い。みな勉強熱心だ」と生徒の意欲の高さに感心する。

 東呉高職では美容科のほか、観光、飲食、通信など7科を設置。15歳から18歳までの生徒が専門技術を学んでいる。全校生徒数は約5千人。今回は美容科の生徒700人のうち成績優秀な20人が校内選考を通過し来日した。

 同校の美容科が日本での修学旅行を行うのは初めて。以前から湘南ビューティーカレッジ校長でヘアスタイリストの井出校長による技術指導などを受けるなど交流が盛んだった。


滞在5日目の造顔リンパエステの授業では3人一組になって互いの顔をマッサージ
 
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