国土交通省の台風15号の被害状況の集計によると、23日時点で、千葉県内の旅館・ホテル53軒で屋根の損傷や窓ガラスの破損などが報告された。千葉県、経済産業省、中小企業庁では、被災した中小企業、小規模事業者への融資支援などを実施している。
旅館・ホテルの建物被害は、情報収集が進んだことで被害件数が増加した。被害状況などは今後変わる可能性がある。千葉県内の観光施設は、被害を受けて休業している施設が一部あり、千葉県公式観光物産サイトなどで情報を提供している。
中小企業、小規模事業者への資金繰りなどの融資支援では、県や国が特別相談窓口を設置。日本政策金融公庫などの災害復旧貸付、災害救助法が適用された市町村の事業者を対象にした県信用保証協会によるセーフティネット保証などの支援策が提示されている。
また、千葉県は、千葉県旅館ホテル生活衛生同業組合と締結した「災害時における宿泊施設等の提供に関する協定」に基づき、高齢者や障害者などの避難所として利用可能な宿泊施設の情報を市町村に提供。受け入れを申し出ている宿泊施設は、19日時点で23市町村61施設となっている。