和歌山県、秋の誘客キャンペーン開始、都内でPRイベント


仁坂知事や和歌山県出身の著名人が観光をPR

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 和歌山県は11月21日、首都圏向け観光キャンペーン「そろそろ和歌山に行ってみようキャンペーン・秋」のオープニングセレモニーを、東京都渋谷区の渋谷ヒカリエで開催した。会場には県内各地域の特産品や料理が用意され、県の誘客の意気込みが伝わるイベントになった。

 この日のセレモニーには旅行会社関係者や物産バイヤーらが招待され、仁坂吉伸知事をはじめ、行政や県内各地の観光関係者も参加した。仁坂知事は和歌山の魅力について「旅行はどこで始まったか。(江戸時代の)お伊勢さんと熊野詣だ」と歴史にも触れて5分以上熱弁。

 さらに和歌山観光を応援する「キャンペーンサポーター」として、歌手の坂本冬美さんやロンドン五輪レスリング銅メダリストの湯元進一さんら同県出身・関係著名人13人も登場した。

 ロンドン五輪男子体操団体銀メダリストの田中和仁さんは「パンダを見るなら上野動物園ではなく南紀白浜アドベンチャーワールドだ」と述べ、9頭にまで増えたパンダを前面に出して積極的にPR。

 このほか、那智勝浦町の漁港で水揚げされた生マグロの解体ショーには、多くの参加者が集まり、豪快さに魅了されていた。

 同県が首都圏向けキャンペーンを行うのは3度目。「和歌山」の認知度の低さに危機感を覚えた県が昨年1月から始めた。

 和歌山県観光連盟わかやま喜集館(東京都千代田区)の松浦達也事業部長は「情報が少ない、行き方が分からないなど、首都圏在住者の和歌山に対する関心は低い。キャンペーンを推進して認知度を上げて誘客に努めたい」と話している。

 キャンペーンは来年3月まで続き、県は都内を中心にさまざまなイベントを展開する予定。

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