「和歌山統合型リゾート(IR)ビジネス構築セミナー」が2月19日、和歌山市内のホテルで開かれた。マカオのマーケティング会社HOGOなどが主催し、和歌山県、和歌山商工会議所が後援。海外のIR事業者、和歌山の地元企業など約200社から約300人が参加した。
「統合型リゾートと和歌山~IR参入による地元への影響・地元企業の成長力」と題したパネルディスカッションでは、博報堂の栗田朗IR・MICE推進室担当部長がモデレーターを務め、地元関係者らが発言した。和歌山大の小田章名誉教授は「大学に国立で唯一、観光学部があるのが大きな強み。IRを推進する人材を養成できる。産官学民が一体となり誘致することが和歌山の発展につながる」と強調。
地元企業を代表して和歌山青果の岸泰宏社長は「経済効果が地域に浸透する仕組みをお願いしたい」と述べた。
IR事業者によるパネルディスカッションも行われ、フィリピン・マニラでIRを運営するブルームベリーリゾーツジャパンの桐山満啓ヴァイスプレジデントは「大阪にカジノができると和歌山にはできないというのは根拠のないこと。大阪は都市型、和歌山はリゾート型と、棲み分けができる」と話した。
県の横山達伸企画政策局長は「和歌山が選ばれる可能性は大いにある」と、IRの誘致成功に期待を述べた。