商工中金はこのほど、「地域中核企業支援貸付制度」を活用し、草津白根観光ホテル桜井(群馬県草津町、桜井芳樹社長)に1億円を融資したと発表した。「同制度の群馬県第1号案件で、東和銀行と協調対応した」という。
同制度は今年4月に創設した。地域の中核企業が収益力向上のために行う新事業進出や事業再編などを民間金融機関と協調して後押しし、地域経済全体の活性化を目指すもの。
桜井の1億円は施設リニューアルにより顧客サービスを向上させるための必要資金として融資した。商工中金は「リニューアルに伴う集客力の向上で、地域事業者からの仕入れ取引の活発化と地域雇用の創出が期待でき、さらに県内の観光振興にも寄与する」と話している。
商工中金によると、桜井は資本金1千万円、従業員数313人(3月現在)の規模。草津温泉で最大約900人を収容できる「草津温泉ホテル桜井」を運営しており、地元を中心に食材を仕入れるなど、地域の商取引で存在感を発揮し、地域雇用にも貢献している。