国土交通省四国運輸局は7月12日、四国4県の主な観光地59カ所を対象にした入込客数の調査結果を発表した。2016年度の入込客数は1396万人だった。過去5年で最多。ゴールデンウイークやシルバーウイークの日並びには恵まれなかったが、前年度に比べて3・5%増加した。高知県以外の3県が前年度の実績を上回った。瀬戸内国際芸術祭の開催、逆打ちのお遍路や訪日外国人の増加、観光施設のリニューアルなどがプラス要因だった。
調査では、観光施設の来場者数、温泉地の宿泊者数、観光地の駐車場の駐台数などを異なった単位を合算して入込客数(人)として集計している。
徳島県は6・3%増の355万4千人だった。増加した主な観光地の状況は、観潮施設の渦の道(鳴門市)が1・5%増の51万8千人、太龍寺ロープウェイ(那賀町)が48・2%増の20万人、阿波おどり会館(徳島市)が6・0%増の15万1千人。減少したのは、祖谷のかずら橋(三好市)は2・7%減の33万9千人、うだつの町並み(美馬市)は9・8%減の17万3千人など。
香川県は0・7%増の475万4千人。増加は栗林公園(高松市)が7・3%増の71万人、こんぴら温泉郷(琴平町)が3・8%増の33万1千人、地中美術館(直島町)が22・0%増の18万5千人など。減少は二十四の瞳映画村(小豆島町)の6・1%減の19万人など。
愛媛県は6・2%増の413万7千人だった。マイントピア別子(新居浜市)が施設のリニューアル効果で118・3%増の67万9千人、松山城ロープウェイ・リフト(松山市)が1・8%増の130万6千人、道後温泉(同)が0・3%増の94万3千人などでプラス。一方で、しまなみ海道レンタサイクル(今治市)は9・4%減の4万8千人、村上水軍博物館(今治市)が1・7%減の7万7千人だった。
高知県は1・4%減の152万2千人と前年度に届かなかった。アンパンマンミュージアム(香美市)が13・3%増の14万6千人、高知城(高知市)が3・5%増の27万9千人と増加したが、坂本龍馬記念館(同)が11・6%減の13万1千人、「モネの庭」マルモッタン(北川村)が5・7%減の6万3千人などと減少した。