三菱地所グループの四季リゾーツはJALグループと募集型企画旅行で提携した。JALグループの旅行会社であるJALセールスとJALツアーズの募集型企画旅行に、「四季倶楽部」ブランドで全国展開する「365日いつでも1泊朝食付きで5250円」の客室を供給する。
提携ツアーの第一弾「九州温泉&リゾート」=写真、パンフレット=をJALセールスが15日に発売。往復航空券と1泊朝食付で旅行代金2万8千円。設定は6月から9月の東京発。宿泊先は四季リゾーツの提携施設9軒の中から選べる。
ツアー参画施設は、泰泉閣(福岡県原鶴温泉)とホテル華翠苑(佐賀県嬉野温泉)、富貴屋(長崎県雲仙温泉)、やすらぎ伊王島(同県伊王島温泉)、ホテルサンバリー(大分県別府温泉)、ホテルサンバリーアネックス(同)、サンホテルフェニックス(宮崎県シーガイア)、ホテル北郷フェニックス(同県北郷温泉)、霧島観光ホテル(鹿児島県霧島温泉)。
提携内容の詳細は、(1)四季リゾーツがJALグループに対して四季倶楽部の一部客室を提供する(2)JALグループが同客室と航空便を組み合わせた募集型企画旅行を企画、販売する(3)年間16万人の四季リゾーツ直営施設宿泊者や、従業員の福利厚生メニューに四季倶楽部を導入している「パートナー企業」の構成員300万人などに対して四季リゾーツが販促をかける──というもの。
四季倶楽部ブランドで販売する客室には、チェックインからチェックアウトまで従業員が客室に入らない、部屋食は提供しない、布団の上げ下げは宿泊客が行う、客室指定は受けないというルールを設けている。宿泊希望客は条件に納得した上で申し込む。宿側には人件費削減の利点がある。