国土交通省は10日、今後の国土交通行政の方向性を示す「これからの重点政策」を発表した。本格的な人口減少・高齢化社会の到来、経済のグローバル化、地球環境問題の深刻化などへの対応を重視、「次世代に引き継ぐ国土づくり・くらしづくり」を目指し、5つの政策を大きな柱に据えた。来年度予算の概算要求をはじめ、国土形成計画や社会資本整備重点計画などに反映させる。
政策の5本柱は、(1)世界の成長と活力をわが国に取り込む基盤づくり(2)自立した活力ある地域づくり(3)歴史、風土等に根ざした美しい国土づくりと観光交流の拡大(4)地球環境時代に対応したくらしづくり(5)安全・安心で豊かな社会づくり──。
観光政策は、「わが国の魅力の増進による観光立国の実現」として、観光立国推進基本計画に掲げた目標の達成に向けた施策推進と体制整備、国際競争力の高い魅力ある観光地の形成と国際観光交流の拡大に向けた制度の創設を挙げた。