国交省・観光庁、瀬戸内海の船旅振興へ検討会


 観光庁、国土交通省は6月30日、瀬戸内海の観光の魅力を引き出そうと、「瀬戸内海における船旅による地域振興検討会」を立ち上げ、第1回会合を開いた。クルーズやフェリー、プレジャーボートなどあらゆるタイプの船旅の活性化策を検討。国内外から旅行者の誘致を目指す。

 瀬戸内海は、大小約3千の島々が作り出す多島美をはじめとした観光資源がある。近年では、「現代アートの島」として直島(香川県)が注目を集めている。2010年7〜10月には、地域と芸術の魅力を発信する「瀬戸内国際芸術祭」の開催も予定されている。

 検討会は観光庁と、国交省の海事局、港湾局の課長クラスで構成。(1)既存の船旅の活用方策(2)新たな船旅のあり方(3)インバウンドへの活用方策(4)港湾を核とした地域振興方策──などを考える。船舶や港湾、観光にたずさわる関係者、地元自治体の意見を聞きながら、今年度末までに活性化に必要な施策をまとめる。

 観光庁観光地域振興課の笹森秀樹課長は「船旅のあり方、港湾の整備に加え、船旅の市場をどう掘り起こすか、船から降りた後の観光や誘客をどうするかを含めて考えていきたい」と話している。

◆瀬戸内国際芸術祭
 2010年7月19日〜10月31日の期間、香川県の直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、岡山県の犬島などを会場に開催される。住民や支援者、アーティストとの協働による作品展示やイベントなどが催される。地域の民俗や芸能、祭り、風土と、現代美術や建築、演劇などを「交錯」させ、瀬戸内海の魅力を世界に発信する。  地元自治体や関係団体などで構成する実行委員会が主催。実行委会長は真鍋武紀香川県知事、総合プロデューサーは直島福武美術館財団理事長の福武總一郎氏(ベネッセコーポレーション会長)が務めている。

 
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