
環境省は3月25日、「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」において、集中的に取り組む利用拠点の第一弾として十和田八幡平国立公園(十和田湖地域)の休屋・休平地区(青森県十和田市・秋田県小坂町)を選定した。今後は自然体験アクティビティと連携した国立公園ならではの体験を提供できる宿泊施設の誘致やマスタープランの策定、地域協働実施体制の構築などに取り組む。
環境省では2023年8月に「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」のモデル地域として、十和田八幡平国立公園(十和田湖地域)、中部山岳国立公園(南部地域)、大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)、やんばる国立公園(沖縄県)を選定。各公園で利用拠点の選定に向け、高付加価値化に向けた基本構想や推進体制の構築などを検討してきた。
環境省によれば、利用拠点の第一弾に十和田八幡平国立公園の休屋・休平地区を選んだ理由は、十和田八幡平国立公園が十和田湖1000年会議や地域ワーキングでの議論を通じて基本構想に合意を得ており、関係自治体の積極的な参画・協力と地域の気運醸成が認められること、休屋・休平地区は廃屋撤去跡地を中心とした地区全体の土地の利活用が課題であり「優先的に滞在体験を向上させるエリア」として具体的な取組に着手できる見込めることが挙げられるという。
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