国立科学博物館は10日、企画展「世界の海がフィールド!学術研究船『白鳳丸』30年の航跡」を開始した。
- 企画展「世界の海がフィールド!学術研究船『白鳳丸』30年の航跡」の開催概要
海洋研究開発機構所属の学術研究船「白鳳丸」は2019年に竣工30周年を迎えました。白鳳丸は竣工以来、共同利用研究船として全国の研究者から応募された研究テーマに基づいて世界中の海で観測を行い、海洋物理学・生物学・地球科学・地球化学などの幅広い分野で数多くの研究成果を上げてきました。また、日本の海洋研究における学生の教育や若手研究者の育成の場としても重要な役割を果たしています。本展では、白鳳丸の特長、30年間の航跡、その科学的成果を紹介します。
【会 場】国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
地球館1階オープンスペース
【会 期】2020年11月10日(火)~12月13日(日)
【開館時間】午前9時~午後5時(金・土曜日は午後6時まで)
【休 館 日】毎週月曜日(11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)が休館)
※会期等は変更となることがあります。
【入 館 料】常設展示入館料のみでご覧いただけます。
(一般・大学生:630円(税込)、高校生以下および65歳以上無料)
【入館方法】新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を実施しています。
※入館にあたっては、当館ホームページでの入館予約が必要となります。
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱等がある場合は入館をお断りします。
※入館方法の詳細等については、当館ホームページをご覧ください。
(国立科学博物館ホームページ: https://www.kahaku.go.jp/ )
【主 催】国立科学博物館、海洋研究開発機構、東京大学大気海洋研究所
【協 力】高知大学
【詳細URL】https://www.kahaku.go.jp/event/2020/11hakuhomaru/2020hakuhomaru.pdf
- 展示内容
第一章 白鳳丸30年の船跡
白鳳丸は、この30年間で2回の世界一周航海を行うなど、近海・遠洋を問わず世界の海を舞台に多目的研究航海を実施してきました。約239万kmという総航海距離は、地球60周分に相当します。本章では白鳳丸建造の経緯とその航跡を振り返ります。
第二章 学術研究船・白鳳丸
白鳳丸は、研究者が観測・分析機器を持ち込めるよう、広い研究室や大型クレーン、ウインチなどが備えられた大型研究船です。また、若手研究者や学生に観測技術の指導が行われる後進育成の場でもあります。ここでは普段見られない船内の様子や観測機器類を紹介します。
第三章 白鳳丸の科学的成果
白鳳丸における観測は、海洋科学各分野において、多くの重要な発見をもたらしました。2019年度の南半球世界一周航海では、近年、環境問題として注目されているマイクロプラスチックの連続観測や、日本船としては初めて、南極半島沖の海底地質調査などを行いました。また、これまでの調査航海の成果として、新種記載された生物標本(世界初公開含む!)などを紹介します。
第四章 これからの白鳳丸
白鳳丸は、2021年度に約1年をかけて大幅な改修工事を行うこととなりました。本章では日本の海洋科学研究の現状と、白鳳丸が一端を担っていくその未来について解説します。
- 展示監修者
国立科学博物館
地学研究部 鉱物科学研究グループ 研究主幹
谷 健一郎(たに けんいちろう)
専門は地質学。特に岩石学と年代学が専門です。大陸地殻や火山を作るマグマがいつ、どのようにして出来るのかを研究しています。
- 国立科学博物館
※現在、入館には予約が必要です。ご来館前に必ず公式ホームページをご覧ください。
【開館時間】9:00 ~17:00、金曜日・土曜日18:00まで開館いたします。
【休 館 日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
【入 館 料】 一般・大学生 630円、高校生(高等専門学校生含む)以下および65歳以上 無料
【所 在 地】〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【公式ホームページ】https://www.kahaku.go.jp/