国際観光施設協会は1月11日、東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」に使われた木材の再利用法を考えるデザインコンペの表彰式を開いた。最優秀賞は日本設計の吉岡紘介、佐々木賢太両氏による「Colorful Pallet」に贈られた。
ビレッジプラザには全国63の自治体から提供された木材が使われた。大会後には木材を解体し、各地に戻すことで再利用を促すことになっていた(ウッド・リターンプロジェクト)。施設協会はこのプロジェクトに共感、「木づかい活動」の一環として会員を対象に「ビレッジプラザ・ウッドリターン・アイデアコンペ」を実施、応募があった41作品の中から、最優秀賞と優秀賞3点などを選んだ。
日本設計の両氏は、家具やインテリア、建築に自在に変形するフェーズフリーなパレット型モジュールシステムを提案。普段使っている椅子が非常時にはテント、イベントの時には観覧席に変形する。「日本の伝統である木の文化を踏襲、発展させたコンテンポラリー木組み」と高く評価された。
優秀賞はLASCAL、清水建設、三菱地所設計の社員による作品が受賞した。
2月17日、東京で開催される国際ホテル・レストランショーの施設協会ブースで、作品紹介が行われる予定だ。