観光学と工学を融合
國學院大學(東京都渋谷区)は新学部「観光まちづくり学部」をたまプラーザキャンパス(横浜市)に開設した。定員300人に対して301人が入学した。2日に入学式を東京都港区のグランドプリンス新高輪で実施。6日には学部所属教員32人(教授16人、准教授9人、専任講師3人、助教1人、助手3人)による学部ガイダンスをキャンパスで開いた。
観光まちづくり学部長の西村幸夫教授は、6日の学部ガイダンスで「新しい学部、学問を学生の皆さんと共に作っていく。皆さんも意見をどんどん出してほしい」とあいさつ。続いて教員全員が一人一人自己紹介した。
國學院大學観光まちづくり学部観光まちづくり学科は、2021年8月27日付で文部科学省から認可を受けた。同大では、文学部、経済学部、法学部、神道文化学部、人間開発学部に次ぐ6番目の学部となる。入学者の男女比率は56対44で、他大学の観光系学部・学科と比べて、男性比率が高い。
西村学部長は、東京大学名誉教授で工学博士。東大副学長、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)副会長などを歴任した。専門は、都市保全計画、景観計画、歴史まちづくり、歴史的環境保全。観光まちづくり学部のカリキュラムは、工学部と観光学部が融合した独自の科目構成となっている。西村学部長は「地域を応援する学問に理系も文系もない。経済的に苦しむ地域にとって、観光は極めて大切な手段。地域目線で見ることのできるメンタリティを持つ人材を育てたい」と話している。
教授、准教授のうち20人が、学生15、6人を受け持つ「ルーム担当教員」となり、1年次からきめ細かい指導を行う。教授、准教授の各研究室の隣に「演習室」という小教室が設置されており、6日のガイダンスでは、ルームごとに分かれてのオリエンテーションも実施した。
学部ガイダンス
演習室でのオリエンテーション
たまプラーザキャンパス